中国の端午節とはどんな節句?

中国の伝統行事「端午節」。

5月5日は、日本では「端午の節句」。こどもの日として休日になっていますね。

今回は、中国の年中行事の一つ「端午節」には、どんな文化と風習が古くから現在に伝わっているのか探ってみようと思います。

2000年以上の歴史を持つ端午節。その物語や歴史的背景も気になりますね。




中国の端午節

端午節は毎年いつ?

中国の端午節は毎年、旧暦5月5日にお祝いされる年中行事です。

旧暦!?そうなんです、端午節は現在でも旧暦(農暦、Chinese calender)で数えられるため、今日のカレンダー上では年ごとに日にちが変わってきます。一方で日本の端午の節句は新暦、毎年5月5日と決まっています。

中華圏では端午節や旧正月などの伝統行事は、今でも旧暦に即して執り行われることが多いので、現在の暦との間に生じる日にちのずれに注意が必要ですね。

  • 中国の端午節は旧暦5月5日
  • 日本の端午の節句は新暦5月5日

2021年の日程は?

2021年の端午節は6月12日。参考までに2016年以降の日付を調べてみました。

  • 2016年6月9日
  • 2017年5月30日(閏6月)
  • 2018年6月18日
  • 2019年6月7日
  • 2020年6月25日(閏4月)

平年は、概ね5月終わりから6月中旬、閏月が端午節以前にある場合は6月の下旬にずれこみます。

旧暦(農暦、Chinese calender)と新暦とは?

中国で旧暦(農暦)から新暦に切り替わったのは中華民国成立時(1912年)。一方、日本では明治6年(1873年)に旧暦(天保暦)が廃止されています。

そもそも、新暦と旧暦の違いは何なのでしょうか?

新暦とは、現在使われている暦、すなわち太陽暦であるグレゴリオ暦。旧暦は、それ以前に使われていた暦という意味です。中国の農暦、日本の天保暦ともに太陰太陽暦です。

  • 新暦は太陽暦で太陽の動きを基準。
  • 旧暦は太陰太陽暦で月の運行(太陰暦)をベースに太陽の動きを考慮。

旧暦の閏月

太陰太陽暦の1年は小月29日、大月30日の12ヶ月で354日か355日。太陽暦よりも1年が約11日短いため、実際の季節とずれが生じてしまいます。そこで、太陰太陽暦では2、3年に一度、閏月を設けて1年を13ヶ月とすることで季節を補正していました。

端午節の中国語

端午節の中国語での読み方は「duān wǔ jié」です。

端午節は「端陽節、龍船節、重午節、龍節、正陽節、天中節」など地域によって呼び名が20数個あると言われています。

端午節の英語

端午節の英語は「Dragon Boat Festival」「Duanwu Festival」などです。

端午節の由来

端午節のいわれの中で最もよく知られているのは、中国古代の詩人屈原(紀元前340-278年)の最期に由来する話です。

時は戦国時代。強国・楚の政治家でもあった屈原は、後に中国初の統一王朝となる秦に対する強硬姿勢を唱えたことで失脚、流罪(るざい)に処されます。

後に秦は楚の都・郢を制圧。絶望感に陥った屈原は紀元前278年、旧暦の5月5日に汨羅江(べきらこう)の水の中に石を抱え身を投じたとされます。

屈原の入水を聞きつけた楚の民は、我先に船を漕ぎだし救出を試みたといいます。また、屈原の身体が魚に貪られてしまわないように、餌となる米団を川に投げ込んだそうです。

後に人々は毎年5月5日になるとドラゴンボートで競い合い、ちまきを食べることで屈原を記念するようになったといいます。

なんとも切ない話ですが、屈原がいかに庶民の人望を集めていたかわかりますね。

端午節の休み

端午節は3日間の休日になります。

端午節は春節、清明節、中秋節とともに4大祝祭日に数えられ重要視されている伝統行事です。

中国の伝統的な祝祭日は、除夕・春節・元宵節・清明節・七夕節・中秋節・重陽節・腊八節、そして今回の端午節などがあります。

端午節の食べ物

ちまき(粽子)

端午節にかかせない食べ物と言えば「ちまき」です。

ちまきは、もち米を蒸すなどして作られる中国の伝統食品。あんは肉類の他、あずき、銀杏、ナツメなどで、地域によって味も様々。

端午節には、竹の皮やアシ、幅広の葉っぱでくるまれた三角形や四角形のちまきを随所でみることができます。

雄黄酒

雄黄酒も端午節の飲食にまつわる習慣の一つです。

雄黄酒とは白酒や黄酒に、鉱物である雄黄の粉を少量いれた酒。厄除けのほか、殺菌や害虫駆除としての目的もあったそうです。

端午節の風習

ドラゴンボート

ドラゴンボートレース」に熱狂する人々も端午節ならではの光景です。

ドラゴンボートレースは、多数がチームになってドラゴンボートを漕ぎ競い合います。船首と船尾にはそれぞれ中国のトーテム文化の一つである龍の頭と尻尾があしらわれ、細長いシェープの船体に描かれた柄と相成り、その姿はまさに龍が水辺を這っているよう。船頭は太鼓で漕手を鼓舞し合図を取ります。

余興を超えた本格的なレースは見ごたえがありますよ!現在ではドラゴンボートレースは、スポーツとして世界各国に広まり国際大会も開かれています。

菖蒲と中国ヨモギ

端午節には、薬草でもある菖蒲や中国ヨモギなどを玄関先などに立て掛けたり、つるしたりする習慣があります。厄除けとして、また、菖蒲や中国ヨモギの強い香りは、蚊などの虫よけとしても重宝されました。

端午節のまとめ

端午節は、その発祥の地である中国大陸をはじめ、中国文化の影響を受けた日本、台湾、韓国、華人の多い地域でも受け継がれて毎年お祝いされている年中行事です。

日本では、5月5日と言えば「こどもの日」、鯉のぼりに象徴される男の子の節句というイメージが強いですが、中国ではだいぶ違いますね!

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