上海のおすすめ観光地の一つに、市内中央部を流れる黄浦江西岸(中山東一路)に面する「外灘」があります。
外灘の最大の見所は、何と言ってもそのきらびやかな夜景です。日が暮れると黄浦江河畔はライトアップされ、幻想的なイルミネーションをひと目見ようと多くの観光客が川辺を目指します。
今回は、私が上海で最も好きな場所の一つでもある「外灘」をご紹介したいと思います。
Contents
上海の外灘(ワイタン/バンド)とは
外灘(読み方:ワイタン)は、別名「バンド(英語:The Bund)」とも呼ばれる上海の時代の新旧が混在する観光スポットの一つです。
外灘のある旧市街地側(浦西)と対岸の浦東(プードン)
英語名(「Bund」の意味は堤防,海岸通り,埠頭など)が示す通り、上海市の中央部を流れる「黄浦江(こうほこう)」に面した旧市街地側(浦西)に位置し、その全長は約1キロメートル以上に及びます。
この一帯は、列強が支配した上海共同租界時代(1845~1943)の重厚な洋風建築物が建ち並び、ヨーロッパの街並みを彷彿させる異国情緒を醸し出しています。
一方、外灘から黄浦江を望むと対岸には「浦東新区陸家嘴金融貿易中心区」に聳える近代的な超高層オフィスビル街を一望できます。
黄浦江の堤防遊歩道
黄浦江の堤防上には、広々とした開放感のある石畳の遊歩道が整備され、ゆったりとした気分で外灘を散歩することができます。ただし、人が多い場所や時間帯もあるので貴重品には十分にご注意を。
日が暮れる頃になると、黄浦江河畔は見事なまでにライトアップされます。遊歩道は夜景を眺める絶好のポイントと化し、多くの観光客が思い思いの時間を過ごします。ロマンチックな夜景は恋人同士の定番デートスポットでもありますね。
天候によっては霧やもやがかかることも・・・
私が雨の日に訪れた時は、写真のような状況で期待した風景を見ることができませんでした。天候によっては霧がでたり、PM2.5(微小粒子状物質)などの大気汚染によって、もやで覆われることもあります。
外灘の景気を楽しむには、やはり晴天の日がおすすめです。
外灘の場所と行き方
外灘は市内のメインエリアからほど近い場所にありアクセスは良好です。また、黄浦江河畔(中山東一路)一帯は道幅も広く、地理を把握しやすい場所になっています。
地下鉄やバス、タクシーなどいろいろな行き方があると思いますが、私は地下鉄を利用しました。
ここでは便利で経済的な地下鉄を利用した行き方を取り上げてみたいと思います。
地下鉄を利用した行き方
外灘の最寄り駅は地下鉄2号線、または10号線の「南京東路」です。南京東路駅で下車し、南京路歩行者天国からつながる南京東路を徒歩で東に向かいます。
例えば、「南京東路駅」までは「人民広場駅」から地下鉄2号線で一駅、「豫園(よえん)駅」からも10号線で一駅、共に3元です。
夕刻になると南京東路は外灘に向かう観光客、そして帰る観光客が入り乱れちょっとしたカオス状態になります。遠くに見える浦東新区の「上海テレビ塔タワー」が川岸の目印です。
南京東路の道路沿いには観光客相手のお土産やさんやショップが並び、ぶらぶらのぞきながら歩くのも楽しいですね。
約10分ほどで黃浦江の堤防(T字路)に突き当たります。
T字路のすぐそばの南京東路沿いには格式高い「和平飯店(フェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツ)」があります。
ホテル内の1階にある「オールド・ジャズ・バー(老年爵士楽団)」は、ジャズの生演奏が聴けることで有名です。
外灘の見どころ
陸家嘴金融貿易中心区の超高層ビル群
外灘から黄浦江を挟んだ対岸の「浦東(プードン)新区」には、上海の経済発展の象徴である近代的な超高層ビル群が林立します。
左側に見えるタワーは、高さ468mの上海テレビ塔。右側に目を移すと森ビルが開発した高さ492m,地上101階の上海ワールドフィナンシャルセンター(上海ヒルズ,上海環球金融中心)が聳え立ちます。
その右側で一際目立つビルは、高さ632m,地上127階の中国で最も高いビル上海中心大厦(上海タワー)です。
上海タワー118階展望台から外灘の景色を眺めることもできますよ!
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ロマンチックな外灘の夜景
外灘の夜はライトアップされたイルミネーションが、幻想的な雰囲気をかもし出します。浦東の高層ビル群だけでなく、旧市街地側もライトアップされます。
思わずシャッターを切りたくなる絶好の撮影ポイントですね。
ライトアップの時間は?
日が暮れる頃から22:00前後まで
外灘観光トンネル
「外灘観光トンネル」は、イルミネーションされた光のトンネルをトロッコで横断する海底観光アトラクションです。旧市街地と浦東地区の上海テレビ塔タワー附近を結んでいます。
入口は南京東路から来た場合、黄浦江堤防を北側に少し行ったところにあります。どちらかと言えば小さいお子さんが喜ぶアトラクションでしょうか。
料金と営業時間
■料金:片道50元 往復70元
子供(1m~1m40cm)と高齢者(70才以上)は半額
■営業時間:月~木 8:00~22:00
金~日,祝祭日 8:00~22:30
■所用時間:約5分
黄浦江観光クルーズ船
黄浦江では、クルーズ船が頻繁に運行されています。夜景が楽しめるナイトクルーズは特に人気があります。
クルーズ船運行会社は複数あり、所用時間は50分ほどで料金は約100元~。
ホテル送迎・切符・日本語ガイドが付いている「黄浦江クルーズ現地ツアー」も選択肢の一つですね。
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中国初の鉄橋「外白渡橋」
「外白渡橋(がいはくときょう)」は外灘の北端、蘇州河(呉淞江-ごしょうこう)に架かる中国初の鉄橋です。全長106.7mの橋は1907年12月7日に竣工しました。
橋の上は多くの観光客が記念撮影をするスポットになっています。
上海市人民英雄記念塔
外灘の北側、黄浦公園内にある「上海市人民英雄記念塔」は、かつての英雄を祀った巨大なモニュメントです。
外白渡橋そばに位置し、公園内の黄浦江に突き出すデッキは浦東の夜景を眺む絶好のポイントです。
南京路歩行者天国
外灘までつづく「南京路」は上海随一の繁華街です。人民広場から河南中路(南京東路駅)の区間は歩行者天国になっており、多くの買い物客や観光客で賑わいます。
南京路は准海中路や新天地のモダンな雰囲気と比較すると、ローカル色の強い雑多な感じのする繁華街です。
夜になるとネオンでまぶしいほどになります。キャッチセールスが多いのでご注意を。
最後に
外灘の幻想的な夜景は一見の価値があります。天気のいい日を選んで是非、訪れてみて下さい。
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