アワビサムゲタンが有名な西面のサムゲタン専門店「五福参鶏湯」

釜山西面駅地下

西面駅地下街

釜山地下鉄1号線と2号線の乗換駅になっている西面駅はにぎやかだ。駅前はロッテホテルとそれに隣接するロッテデパートがひときわ存在感を放っている。飲食店やおしゃれな店も多い西面は、夕刻ともなれば人の往来が絶えることがない。東横イン釜山西面やイビスアンバサダー釜山など宿泊施設も多く観光客の姿もよく見かける。




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西面のサムゲタン専門店 「五福参鶏湯」

「五福参鶏湯」は、ロッテホテルのちょうど裏手にあるサムゲタン専門店だ。昼に何を食べようか迷っていると、漢字で「五福参鶏湯」と書かれた看板が目に留まり、引き込まれるように店内に入った時は11時を少し回っていた。GS25という韓国大手コンビニエンスストアの陰にひっそりと隠れるように佇むような店構えだが味の実力はいかがなものだろうか?

五福サムゲタン-1

西面の五福参鶏湯

店の照明は確かについているし営業中のようだか、ガラリとした店内はひっそりとして反応がない。「チョギヨ」と声をかけると奥から愛想のいい「アジュムニ」が現れた。

五福サムゲタン-2

店内は座敷とテーブル席がある

昼前のこの時間帯は訪れる客が少ないのだろう。日本語の書かれたメニューを持ってきたアジュムニは、どこから来たのかと当たり障りのない質問をした後、五福参鶏湯では「アワビのサムゲタン」がおすすめメニューだと言った。なるほど、サムゲタンといえば高麗人参のイメージが強かったがあわびのサムゲタンも美味しそうだ。

五福サムゲタン

日本語で書かれたメニュー

「パンチャン」と呼ばれる小皿に盛られたおかずが運ばれてきた後に、いよいよメインのサムゲタンの登場だ。石焼き鍋の中で煮込まれたサムゲタンは、ぐつぐつと音を立て、熱々の湯気の真ん中に「五福参鶏湯」おすすめのアワビまるまる一個が華を添えるようにその存在を主張し食欲をそそる。

サムゲタン

ぐつぐつと音を立てるアワビサムゲタン

アジュムニが料理はさみを使って、慣れた手つきであわびを食べやすい一口サイズに切ってくれる。

サムゲタン-2

アワビサムゲタンには高級素材アワビがまるまる一個入っている

サムゲタン-3

肉厚のあわびはコリコリと歯ざわりがよい

じっくりにこまれた若鶏が口の中でとろけるようだ。絶妙な味わいが楽しめる食べ方は煎り塩をまぶすことにある。アワビはコリコリとして歯ざわりがよく、スープもだしがよく効いている。韓国を代表する伝統的料理、まさしく美味だ!

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じっくりにこまれた若鶏が口の中でとろける

サムゲタンとは?

サムゲタンは韓国の伝統的料理の一つで、若鶏のお腹に高麗人参やなつめなどの生薬とにんにく、もち米などを詰めてじっくりと煮込んだスープ。生薬の効能と栄養価が高いことから、滋養強壮や夏バテの疲労回復に良いとされている。

三伏(伏日)はサムゲタンの日

常夏の国タイではトムヤンクンで暑気払いをし、日本では「夏の土用の丑の日」に、ビタミンA,B群が豊富に含まれるうなぎを食べて精力をつけるが、韓国では「三伏」にサムゲタンや犬肉を材料に使ったポシンタン(補身湯)、ユッケジャンを食べて夏バテを防止する習慣がある。三伏は初伏(しょふく)、中伏(ちゅうふく)、末伏(まっぷく)からなり、毎年7月中旬から8月上旬の一番暑い時期と一致する。三伏の日にはサムゲタン専門店に長い行列ができる。

「五福サムゲタン参鶏湯」の場所

西面駅の釜山ロッテホテルすぐ裏手、ロッテホテル敷地南側の一方通行道路沿いにある。目印は「五福参鶏湯」と漢字で書かれた大きな看板と隣にあるコンビニエンスストアGS25だ。

住所 釜山広域市釜山鎮区釜田2洞515-63
TEL 051-802-6265
営業時間 7時~24時

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